MEO対策の重要性の理解は、以前のブログを見て頂ければ理解ができるかと思います。まだ見ていない方はこちらから先に見て頂いてMEO対策の重要性の理解とMEO対策をやらなければいけないという事を焦ってください。
以前のブログを見ている方はこのまま運用の仕方を見て頂いて、この通りに意識して日頃の運用を行っていただくだけで上位表示につなげる事ができます。また、運用をするにあたってご自身が対策を行いたいキーワードでの正確な順位を把握しなければ目隠しした状態で敵と戦っているのと同じ状況になってしまいます。それを防ぎ日々の更新作業であったり、口コミの返信であったり、複数店舗があり一括管理して時間を削減する為にMEO対策の業者があります。
今回はそのGoogleビジネスプロフィールの運用のコツ9選と絶対にやってはいけない運用4選をランキングが決まる仕組みを踏まえた上で詳しく解説していきます。
目次
01-1 | ランキングが決まる仕組み
01-1-1 | 関連性
01-1-2 | 距離
01-1-3 | 視認性の高さ
01-2 | NAP情報の統一
01-3 | ローカル検索のランキング決定の7つの要因
01-3-1 | ローカルパック・ファインダーとオーガニック検索でのランキング
01-3-2 | 2013年から2021年にかけてMEO対策における各要素の重要性の違い
01-3-3 | GBPで最も検索順位に影響する要素5選
01-3-4 | 追加カテゴリーの追加・削除によって順位に変動はあるのか
02 | MEO対策の運用のコツ9選
02-1 | 口コミ返信を行う
02-1-1 | 口コミに対策キーワードを入れてもらう為のポイント
02-2 | チャット機能をオンにしておく
02-3 | メニューをしっかり作り込む
02-4 | 最低2・3日に1回投稿を行う
02-5 | HPを作成してリンクを貼っておく
02-6 | 予約リンクと予約ボタンの設置
02-6-1 | 予約リンクとは
02-6-2 | 予約ボタンとは
02-7 | 臨時の定休日や祝日の営業の設定を行う
02-8 | 特典などを行いリピート客の獲得を狙う
03 | MEO対策で絶対やってはいけない事
03-1 | 来店してもいない友人や業者に口コミの依頼
03-2 | 低評価の口コミを無理矢理消そうとする業者への依頼
03-3 | 口コミの自作自演
03-4 | ビジネス名に余計なキーワードを入れる
04 | まとめ
01 | Googleマップでの上位表示に大切なこと
Googleマップで上位表示を行う事ができればあなたのお店が選ばれる確率が格段に上がります。以前の記事を読んで頂いた方は、大手ポータルサイトに莫大な広告費を払っても大手に負けて認知を獲得する事ができないという事は理解して頂いていると思います。
そこで今回は、上位表示を目指す前に順位がどの様に決められているのかを理解した上で、上位表示に必要な要素を知る事で上位表示の対策の仕方を理解する事ができます。
01-1 | ランキングが決まる仕組み
Google Mapで検索順位が決まる仕組みは主に関連性・距離・視認性の高さの3つからなります。Googleの公式のヘルプでは以下のように記載されています。
これだけでは、ざっくりしていてあまりわからない方が多いと思うので1つずつわかりやすく解説していきます。
01-1-1 | 関連性
関連性について、Googleの公式ではこの様に記載されています。
つまり、自分のお店の店舗情報に適切な情報を入力しておくことで、検索された際に正しくユーザーに表示されるということです。裏を返せば、ユーザーに検索されたいワードを意識して作ることが大事だということです。
例:キーワードが「自家焙煎」の場合
京都で自家焙煎のカフェといえば当店。カフェ激戦区京都で10年地域密着型で営業を続けてきた当店は自家焙煎のカフェの中でも特に質の高さが売りです。資格を保有している焙煎士が焙煎するコーヒーを一度飲んで頂けると今までのコーヒーの概念が変わります!
この時に、キーワードを多く使えば良いと思って日本語として通らない文章を書くのは絶対にNGです。設定する場所は以下の場所です。
GBPにログイン→情報をクリック→一番下までスクロール

01-1-2 | 距離
距離について、Googleの公式ではこの様に記載されています。
つまり、検索した際に地名を入れていればその地名との距離とアルゴリズムに基づいて最適なものを順番に載せ、地名を入れなければ検索位置情報を基に近い場所を掲載していきます。
仮に、旅行に行く際に事前に遠くの場所を検索した際は現在地との距離+アルゴリズムを基に表示がなされるという事です。
01-1-3 | 視認性の高さ
視認性の高さについては、Googleは公式でこの様に掲載しています。
この3つが視認性の高さで主に重要になってきます。
認知度
口コミ数と評価
SEOでの順位
1つ目の認知度は、スターバックスの様な大手は認知度が高いので上位表示されやすくなるという事です。ローカルで知られているだけでは上位表示には繋がらないので、オンライン上で認知度を上げる必要があります。
2つ目の口コミ数と評価は、Google Mapでのお店情報の口コミの数とその評価の数が高ければ高いほど上位表示する確率上がるという事です。
3つ目のSEOでの順位は、自分のHPを持ちSEOの対策を行い上位表示する事でMEOの上位表示にも影響を及ぼすという事です。
SEOの上位表示は難しく時間もかかってしまうので、SEO対策もきちんと行なうけれど、MEO対策をメインに頑張る方が店舗集客を加速させるにはおすすめです。特に口コミ数と評価が重要になってくるので、口コミが来た際にはできれば24時間以内に返信を行う様にし、悪い評価を書かれた際は真摯に受け止め対応するとより評価は上がるので、無理に消したり通報したりしない方が良いです。
01-2 | NAP情報の統一
MEO対策において上位表示するのに欠かせないのがNAP情報の統一です。これは3つの頭文字を取ってNAPと言っているですが、その3つは以下です。
Name (店舗名)
Address (住所)
Phone (電話番号)
この3つの情報を統一することが上位表示に繋がるという事です。それくらいできていると思うかもしれませんが、これはGoogle Map上のことだけではありません。各種SNS、飲食店であれば大手ポータルサイトの情報、美容院であればホットペッパービューティー、整骨院や塾などであればエキテンなどそれら全ての情報を統一するということです。
これが間違えているとせっかくブログなどに取り上げられても間違った情報がいろんな場所で流れてしまっては意味がありませんし、Googleは何度も言う通りユーザーファーストの企業なので適切な情報で統一されていないのはユーザーにとって良くないので評価を下げられる要因になってしまうので統一が重要だという事です。
01-3 | ローカル検索のランキング決定の7つの要因
カナダでローカルSEO関連のサービスを提供する企業Whitesparkが出した2021年のローカル検索における要因を分析した「The 2021 Local Search Ranking Factors」によるローカル検索ランキング決定要因7つとその解説を行なっていきます。

出典:https://whitespark.ca/local-search-ranking-factors/
GBP (距離の近さ、カテゴリー、キーワード、ビジネス名、など)
レビュー (各媒体のレビュー、レビュー量、レビューの速度、レビューの多様性、など)
オンページ (NAPの有無、タイトルのキーワード、ドメインの信頼性、など)
サイテーション (位置情報、IYP・アグリゲーターNAPの一貫性、サイテーション数、など)
パーソナライゼーション (検索履歴、検索場所、デバイス、など)
ユーザーの行動 (CTR、モバイルCTC、滞在時間、など)
リンク (アンカーテキストからの流入、リンク先のドメインの信頼性、リンク先のドメイン量、など)
01-3-1 | ローカルパック・ファインダーとオーガニック検索でのランキング要因の違い

出典:https://whitespark.ca/local-search-ranking-factors/
Whitespark社が2021年のローカル検索要因で、ローカルパック・ローカルファインダー、オーガニック検索の2種類に分け調査したところ、ローカルパック・ローカルファインダーは特にGBP (Googleビジネスプロフィール)が36%、口コミが17%、オンページ (MEOにおける内部対策)が16%とこの3つが上位3つを占めており、オーガニック検索ではオンページSEO (SEOにおける内部対策)が34%、リンクが31%、ユーザーの行動が11%の3つが上位3つを占める結果になりました。

出典:https://whitespark.ca/local-search-ranking-factors/
※上の写真がローカルパック / ローカルファインダー / ローカルオーガニックの説明になります。
ここで簡単にSEOとMEOにおけるオンページの違いを簡単に説明しておきます。MEOにおけるオンページとは、NAPの有無、タイトルのキーワード、ドメインの信頼性などGBPにおける情報の統一などの内部対策の事を言い、SEOにおける内部対策のオンページSEOは、検索結果のタイトルやディスクリプション、altタグの設置、URLの短縮化などが該当する。
01-3-2 | 2013年から2021年にかけてMEO対策における各要素の重要性の違い

出典:https://whitespark.ca/local-search-ranking-factors/
2013年から2021年にかけて特にGBPの重要性が圧倒的に高くなっており、次いで口コミ数の重要性が高くなっています。
逆にリンク (Links)・ユーザーの行動 (Behavioral)・サイテーション (Citations)・パーソナライゼーション (Personalization)が低くなっています。しかし、WhitesparkのDarren Shaw氏は「個人的には少し誇張されているかもしれないと感じている(実際には大幅に低下している訳ではない)」と言っており、他の研究でもリスティング管理が重要であるといったデータが出ています。
ここでいうリスティング管理とは、海外では主流の考え方だがYextはリスティングの事をこの様に説明しています。
大手ポータルサイトやSNS、ブログの記事などで紹介されたりしている一つ一つをリスティングと言い、これをきちんと管理する事が重要とされています。つまり、この様な他のリスティングをGoogle側は現在も重要視しているという事です。正直私もリスティング管理が重要で無くなる事はないんじゃないかと思います。Google Map以外の情報を見なくなる事は無いですし、それ以外で認知を獲得しお店選びに繋がっているケースが大半になっているのでリスティング管理はとても重要になります。
01-3-3 | GBPで最も検索順位に影響する要素5選

出典:https://whitespark.ca/local-search-ranking-factors/
Googleのローカルパック・ローカルファインダーランキング要因として以下の5つが上位5つを占めていました。
主要なGBPカテゴリ
GBPタイトルのキーワード
検索する人の住所の近さ
検索した都市の住所
追加のGBPカテゴリ
これらの5つを挙げた上で、Googleのアルゴリズム的にはGBPに重きを置いているかもしれませんが、GBPにはランキングに影響を与えるいくつかのフィールドがあり、最適化は5分もあればできてしまうのであまり気にしすぎる必要は無いとWhitespark社のDarren Shaw氏は言っています。なぜなら、検索するユーザーとの距離はこちら側で変更する事はできませんし、カテゴリはそこまで影響を与えないという結果が出ているからです。
01-3-4 | 追加カテゴリーの追加・削除によって順位に変動はあるのか
Darren Shaw氏がWhitesparkのカテゴリに全く関係の無いカテゴリを追加した場合は、どの様になるか調査を行いました。インターネットマーケティングのキーワードのランキングがホットドックスタンド、脱毛サービス、ビルダーガゼボなどの関係の無いキーワードを追加した場合は、順位が大幅に下落しました。
上記の様に全く関係の無いカテゴリーを含めた場合は、悪影響を及ぼす事は誰でも想像が着くと思いますが、何をしたら順位に良い影響を及ぼす事ができるのかを調査したものがあります。
GBPカテゴリを追加する事で、ランキングが下がる事があるかどうか
追加のGBPカテゴリを削除してランキングが上がるかどうか
ここで一度カテゴリーの2種類を説明しておきます。
カテゴリーは、メインカテゴリーと追加カテゴリーがありメインカテゴリーはその事業を表す重要なキーワードで、追加カテゴリーはそれに関連するもののカテゴリーを追加する為のものです。
上記の調査の結果を一つ一つ解説していきます。
例1:法律事務所から複数の追加カテゴリを削除した場合
シカゴにある人身傷害、刑事法律事務所の法律事務所の「刑事弁護人」と「人身傷害弁護士」を除くすべてのカテゴリーを削除した際にメインのカテゴリにどの様な影響を及ぼすのかを調べました。
消したキーワードは「法律事務所 (Law Firm)」「裁判弁護士 (Trial Attor